建築
  • 東京都立晴海総合高等学校・東京都立短期大学
  • Toukyoutoritsuharumisougoukoutougakkou/Toukyoutoritutankidaigaku
  • 東京都中央区
都立の総合学科高等学校と短期大学の2つの学校を一体的に計画。メインアプローチとなる敷地西側の角を挟んで北側に運河に面する5階建ての高等学校を、南側に7階建ての短期大学を配置する。高等学校は運河を挟んで月島・佃島・築地などの都心の風景と相対し、2階のアプローチデッキと階段や教室の大きなガラス面を通して生徒たちの行き来する姿が対岸の月島側から望まれる。総合学科が求める日々変化する教育の舞台に応えるため、間仕切壁をつける前の空間を大架構ラーメン構造でつくり、天井と床をフラットにして設備を天井内に納めて間仕切と情報機器の取り付け位置を自由にした。大架構ラーメン構造を実現するため鉄骨打込みプレキャストコンクリート造のフレームを採用し、プレキャストコンクリートの床・壁と組み合わせて構造架構全体をプレキャスト化している。これにより、限られた敷地の中で既存3校を運営しながらの建て替えにおいて、工事騒音を低減し、工期を短縮しながら塩害にも耐える超長期の耐久性を得ることができた。施設は地域解放、生涯学習の場としても活用され、1階の400人収容の講堂はその利便性のためホワイエ機能を果たすエントランスホールに直結して設けられている。
建築概要
主要用途
学校
構造
プレキャストコンクリート造 ・鉄筋コンクリート造・鉄骨造
階数
地上7階
建築面積
7654.23㎡
延床面積
30870.46㎡
敷地面積
23727.98㎡
竣工年
1996年3月
建築主
東京都
構造設計
構造設計集団SDG
設備設計
ピーエーシー
外構設計
背景計画研究所
施工
戸田・安藤・松井・馬渕・東京協建設共同企業体、空調:大成設・中設・暁・清田・日栄建設共同企業体、衛生:共栄・清水・富士建設共同企業体、電気:トーエネック・大栄・高橋・小川建設共同企業体、昇降機:横浜エレベーター